【2024年版】飲食店チェーンの店舗数ランキング

2024年2月26日 | 業界・地域分析

飲食店

本格的な需要回復の一方、原材料や人件費等の高騰で「値上げ」の話題に明け暮れた2023年。飲食チェーンの店舗数はどんな動きをみせているのでしょうか。
今回2024年版(2023年1月~2024年1月)では、当社のチェーン店データを元に、飲食チェーン店舗数の月別推移や業種別動向、チェーン別店舗数ランキングなど、過去の記事(2023年版2022年版2021年版)との比較も交えて振り返ります。


データの集計方法について

  • 集計元のチェーン店データは、チェーン店の公開情報を当社が調査・収集したものです。すべての飲食店を網羅したものではありません。また、実態とは異なる場合がありますのでご了承ください。
  • 2024年1月時点で、全国に10店舗以上展開しているチェーン店を集計の対象にしています。
  • 当社のチェーン店データ調査・収集は毎月を基本としていますが、隔月など定期収集のチェーンもあります。表・グラフの対象月に収集がなかったチェーンの場合、当月時点で最新のデータを記載しています。
  • 店舗数の増減率(%)は、2024年1月と2023年1月の対比で算出しています(小数点2位以下は四捨五入)。


飲食店業種を以下のように分類しています。クリックをすると各業種の店舗数ランキングに移動します。


1 ファミリーレストラン -
2 和食系 鍋・しゃぶしゃぶ、寿司、牛丼・丼物、とんかつ・かつ丼、てんぷら・天丼、そば、うどん
3 洋食系 創作料理・レストラン、カレー、ハンバーグ・ステーキ、パスタ・ピザ
4 ラーメン・餃子 -
5 焼肉 -
6 その他食事処 食堂・定食、エビ・カニ、食べ放題、韓国料理
7 ファストフード ハンバーガー、宅配ピザ、弁当・惣菜、たこ焼き・たい焼き、お好み焼き・もんじゃ焼き
※テイクアウトまたはデリバリーの比重が元々高い飲食店業種
8 居酒屋・バー -
9 カフェ・喫茶 カフェ・喫茶、漫画喫茶・ネットカフェ
10 スイーツ・お菓子 -
11 パン -

ファミリーレストラン

↓2.8% 上位20チェーン中 16チェーンで前年同月比減少 または 横ばい


2024年版(2023年1月~2024年1月)のファミリーレストランチェーン全体の店舗数で、前月から増加したのは2023年12月(1店増)のみ。6月がプラスマイナスゼロで、そのほかの10カ月はすべてマイナスとなっています。
このため、2024年1月と2023年1月を比較すると(以降、前年同月比と表記)2.8%減となり、2021年版の集計からずっと前年を割り込んでいます。

チェーン別店舗数ランキングを前年同月比でみると、10位以内で増加したのは「ジョリーパスタ(3.9%増)」と「ココス(0.4%増)」のみ。
減少チェーンのうち、1・2位の「ガスト(3.0%減)」「サイゼリヤ(2.2%減)」は若干減、「ジョイフル」「バーミヤン」「デニーズ」「ロイヤルホスト」は0.5~0.8%の微減。ランキング9・10位の「和食さと(5.7%減)」と「ジョナサン(9.7%減)」が高めの減少率となっています。

ちなみにランキング外の 11~20位では、プラスマイナスゼロや減少チェーンが多く、中でも15位「ステーキガスト(15.2%減)」と12位「ビッグボーイ(12.2%減)」は 大幅減となっています。


ファミレス店舗数 月推移

業種における店舗数の増減率

順位 業種 2023年1月 2024年1月 増減率(%)
- ファミリーレストラン 6,579 6,392 -2.8

チェーン別 店舗数ランキング

順位 チェーン名 2023年1月 2024年1月 増減率(%)
1位 ガスト 1,317 1,277 -3.0
2位 サイゼリヤ 1,073 1,049 -2.2
3位 ジョイフル 615 610 -0.8
4位 ココス 512 514 +0.4
5位 バーミヤン 355 353 -0.6
6位 ジョリーパスタ 306 318 +3.9
6位 デニーズ 320 318 -0.6
8位 ロイヤルホスト 218 217 -0.5
9位 和食さと 209 197 -5.7
10位 ジョナサン 206 186 -9.7

ランキングは当社のチェーン店舗データをもとに作成しています


日本ソフト販売が提供する、全国のチェーン店舗データ(飲食店・コンビニ・ドラッグストアなど)についての詳しいサービス情報は、こちらからご覧いただけます。


和食系

↓0.5% 和食系の増加率 1位は 3年連続「とんかつ・かつ丼」


和食系チェーン全体の店舗数推移(2023年1月~2024年1月)をみると、2023年8月までは前月を下回る月が多かったものの、9月以降は増加の月が先行する 局面の変化がみられました。

業種(ジャンル)別にみると「とんかつ・かつ丼(5.5%増)」の増加が目立っており、2022年版から3年連続で和食系1位の伸び率となりました。また、「牛丼・丼物(1.2%増)」も手堅く増加しています。
その他は若干減の業種が多く、「鍋・しゃぶしゃぶ(7.9%減)」のみ 大きめの減少幅となっています。

一方、ランキング10位以内の店舗数を前年同月比でみると、9・10位の「なか卯」「銀のさら」が微減となった以外は、すべて増加しています。
牛丼や寿司は業種全体では頭打ち傾向がみられるものの、大手チェーンは着実に店舗数を増やしています。もっとも増加率としては 微増 または 若干増がほとんどで、ランキング 8位「かつや」の 4.9%増が 最大の増加幅となっています。


和食系 店舗数推移

業種別 店舗数ランキング

順位 業種 2023年1月 2024年1月 増減率(%)
1位 牛丼・丼物 4,894 4,951 +1.2
2位 寿司 4,247 4,172 -1.8
3位 うどん 2,259 2,215 -1.9
4位 とんかつ・かつ丼 1,876 1,979 +5.5
5位 鍋・しゃぶしゃぶ 1,234 1,136 -7.9
6位 そば 813 802 -1.4
7位 てんぷら・天丼 310 302 -2.6
- 合計 15,633 15,557 -0.5

チェーン別 店舗数ランキング

順位 チェーン名 2023年1月 2024年1月 増減率(%)
1位 すき家 1,937 1,952 +0.8
2位 吉野家 1,188 1,212 +2.0
3位 松屋 992 1,031 +3.9
4位 丸亀製麺 824 839 +1.8
5位 スシロー 634 638 +0.6
6位 はま寿司 574 594 +3.5
7位 くら寿司 532 544 +2.3
8位 かつや 450 472 +4.9
9位 なか卯 461 457 -0.9
10位 銀のさら 381 380 -0.3

洋食系

↓1.1% 洋食系全体では若干減も 上位チェーンは増加目立つ


洋食系チェーン全体の店舗数推移(2023年1月~2024年1月)をみると、過半数の月で前月を下回っているため、1月の前年同月比は 1.1%減(49店舗減)となりました。

増加した業種(ジャンル)はなく、「ハンバーグ・ステーキ」がプラスマイナスゼロで変化なし となっています。最も店舗数が多い「カレー(0.2%減)」は微減、「パスタ・ピザ(2.0%減)」では若干減、「創作料理・レストラン(6.7%減)」がやや高めの減少率となっています。

とはいえ、店舗数ランキング10位以内は増加しているチェーンが多く、特に「マイカリー食堂(15.0%増)」「ゴーゴーカレー(11.7%増)」の伸びが目立っています。そのほかのチェーンは微増・若干増が多く、「ペッパーランチ」が 5%増と手堅く増やしています。
一方、減少したのは「いきなり!ステーキ(10.1%減)」「ステーキ宮(1.6%減)」のステーキ2社となっています。


洋食系 店舗数推移

業種別 店舗数ランキング

順位 業種 2023年1月 2024年1月 増減率(%)
1位 カレー 1,675 1,671 -0.2
2位 ハンバーグ・ステーキ 1,405 1,405 0
3位 パスタ・ピザ 781 765 -2.0
4位 創作料理・レストラン 436 407 -6.7
- 合計 4,297 4,248 -1.1

チェーン別 店舗数ランキング

順位 チェーン名 2023年1月 2024年1月 増減率(%)
1位 カレーハウス CoCo壱番屋 1,218 1,205 -1.1
2位 ハンバーグレストラン びっくりドンキー 327 332 +1.5
3位 洋麺屋五右衛門 207 209 +1.0
4位 ペッパーランチ 181 190 +5.0
5位 いきなり!ステーキ 207 186 -10.1
6位 鎌倉パスタ 181 182 +0.6
7位 マイカリー食堂 127 146 +15.0
8位 ブロンコビリー 133 136 +2.3
9位 ステーキ宮 123 121 -1.6
10位 ゴーゴーカレー 77 86 +11.7

ラーメン・餃子

↑0.5% トップ10よりも 11~20位チェーンの伸び率 大


ラーメン・餃子チェーン全体の店舗数推移(2023年1月~2024年1月)をみると、年3分の2の月で前月よりも増加したため、1月の前年同月比で 0.5%の微増(37店舗増)となりました。

ランキング10位以内を前年同月比でみると、増加は 2チェーンに止まり、減少が 6チェーン、プラスマイナスゼロ 2チェーン、となっています。
店舗数1位の「餃子の王将」は0.1%減のほぼ横ばいで、2位「リンガーハット」は1.6%の若干減。一方、増加率が高いといえるのは ランキング9位「丸源ラーメン」の 9.7%増 のみとなっています。

一方、11~20位は増加が 8チェーンと多く、中でも「歌志軒(22.5%増)」「神座(18.6%増)」「町田商店(11.9%増)」の増加率の高さが目立っています。2023年版に引き続き、トップ10よりも下位チェーンの伸びが大きい傾向となっています。


ラーメン・餃子 店舗数推移

業種における店舗数の増減率

順位 業種 2023年1月 2024年1月 増減率(%)
- ラーメン・餃子 7,399 7,436 +0.5

チェーン別店舗数ランキング

順位 チェーン名 2023年1月 2024年1月 増減率(%)
1位 餃子の王将 730 729 -0.1
2位 リンガーハット 575 566 -1.6
3位 日高屋 404 415 +2.7
4位 幸楽苑 390 370 -5.1
5位 大阪王将 350 335 -4.3
6位 Sugakiya 259 259 0
7位 来来亭 249 249 0
8位 天下一品 224 217 -3.1
9位 丸源ラーメン 186 204 +9.7
10位 らあめん花月嵐 198 187 -5.6

焼肉

↓0.3% 上位チェーンは増加組・減少組 の明暗くっきり


焼肉チェーン全体の店舗数推移(2023年1月~2024年1月)をみると、減少した月の方が増加した月よりやや多かったため、1月の前年同月比で 0.3%の微減(9店舗減)となりました。

ランキング上位チェーンの店舗数を前年同月比でみると、増加が 3チェーン、プラスマイナスゼロが 1チェーン、減少が 6チェーンといった状況。
ランキング8位「熟成焼肉いちばん」の増加率が18.4%増と抜きん出ており、次いで「ときわ亭(9.8%増)」「焼肉きんぐ(6.8%増)」となっています。
一方、減少チェーンでは「七輪焼肉安安」と「あみやき亭」が 8.6%減の同率で並んでおり、そのほかも「牛角(6.5%減)」「安楽亭(5.7%減)」「牛繁(6.5%減)」「焼肉ライク(6.5%減)」と、他業種と比べて高めの減少率を示しています。

ちなみに 11~20位では、「1~2%程度の 若干減・若干増」または「横ばい」のチェーンがほとんどで、増加率では「カルビ大将(23.4%増)」が突出しており、減少率では「情熱ホルモン(6.8%減)」が比較的高めの水準となっています。


焼肉 店舗数推移

業種における店舗数の増減率

順位 業種 2023年1月 2024年1月 増減率(%)
- 焼肉 2,910 2,901 -0.3

チェーン別 店舗数ランキング

順位 チェーン名 2023年1月 2024年1月 増減率(%)
1位 牛角 583 545 -6.5
2位 焼肉きんぐ 296 316 +6.8
3位 七輪焼肉安安 175 160 -8.6
4位 安楽亭 159 150 -5.7
5位 牛繁 153 143 -6.5
6位 ときわ亭 102 112 +9.8
7位 あみやき亭 105 96 -8.6
8位 熟成焼肉いちばん 76 90 +18.4
9位 ワンカルビ 89 89 0
10位 焼肉ライク 92 86 -6.5

その他食事処

↓2.1% 「韓国料理」は 2ケタ増だが・・・


その他食事処全体の1年間の店舗数推移(2023年1月~2024年1月)をみると、前月に比べて減少した月の方が多かったため、1月の前年同月比で 2.1%(53店舗)の減少となりました。

業種(ジャンル)別にみると、「韓国料理」が前年同月比 11.9%増と大幅に増加しているものの、最も数が多い「食堂・定食」と 2番目に多い「食べ放題」では、それぞれ 2.2%、6.9%の減少となっています。

上位10チェーンの店舗数を前年同月比でみると、「大戸屋(1.3%増)」「れんげ食堂 Toshu(1.8%)」の2チェーンで若干増加しているのみで、「和食レストランとんでん」と「利久」はプラスマイナスゼロ。残り 6チェーンは減少しており、食べ放題の「串家物語(7.7%減)」と「すたみな太郎(9.6%減)」が高めの減少率となっています。
ちなみに、2023年版に60店舗で10位だった「から揚げの天才」が今回 36店舗に減少したため、「れんげ食堂 Toshu」がトップ10入りを果たしました。


その他食事処 店舗数推移

業種別 店舗数ランキング

順位 業種 2023年1月 2024年1月 増減率(%)
1位 食堂・定食 2,125 2,078 -2.2
2位 食べ放題 204 190 -6.9
3位 エビ・カニ料理 116 117 +0.9
4位 韓国料理 59 66 +11.9
- 合計 2,504 2,451 -2.1

チェーン別 店舗数ランキング

順位 チェーン名 2023年1月 2024年1月 増減率(%)
1位 やよい軒 365 361 -1.1
2位 大戸屋 306 310 +1.3
3位 ごはんどき 280 278 -0.7
4位 まいどおおきに食堂 285 272 -4.6
5位 からやま 126 125 -0.8
6位 和食レストランとんでん 96 96 0
6位 串家物語 104 96 -7.7
8位 すたみな太郎 73 66 -9.6
9位 利久 63 63 0
10位 れんげ食堂 Toshu 56 57 +1.8

ファストフード

↓0.03% 増加続く「宅配ピザ」と 減少続く「弁当・惣菜」


ファストフード全体の店舗数推移(2023年1月~2024年1月)をみると、前月より減少した月の方が多かったものの、1月の前年同月比では ほぼ横ばい(0.03%・5店舗減)に収まっています。

業種(ジャンル)別にみると、「宅配ピザ(4.2%増)」の増加率が最も高く、「ハンバーガー」が1.6%の若干増で、「たこ焼き・たい焼き(0.1%増)」は ほぼ横ばいの微増。一方「弁当・惣菜」「お好み焼き・もんじゃ焼き」は、それぞれ 3.4%、2.0%の 減少。これらの業種別傾向は、2023年版を ほぼ引き継いだ形となっています。

ランキング上位10チェーンの店舗数を前年同月比でみると、トップ5の大手外食企業はすべて増加しており、7位の「ピザハット」が16.2%と突出した増加率を示しています。
一方、弁当・惣菜大手の「ほっかほっか亭(8.3%減)」は 高めの減少率となっています。


ファストフード 店舗数推移

業種別 店舗数ランキング

順位 業種 2023年1月 2024年1月 増減率(%)
1位 ハンバーガー 6,474 6,579 +1.6
2位 弁当・惣菜 5,691 5,495 -3.4
3位 宅配ピザ 2,484 2,588 +4.2
4位 お好み焼き・もんじゃ焼き 939 920 -2.0
5位 たこ焼き・たい焼き 691 692 +0.1
- 合計 16,279 16,274 -0.03

チェーン別 店舗数ランキング

順位 チェーン名 2023年1月 2024年1月 増減率(%)
1位 マクドナルド 2,959 2,977 +0.6
2位 ほっともっと 2,437 2,441 +0.2
3位 モスバーガー 1,268 1,301 +2.6
4位 ケンタッキーフライドチキン 1,189 1,226 +3.1
5位 ドミノピザ 953 1,028 +7.9
6位 ほっかほっか亭 800 734 -8.3
7位 ピザハット 506 588 +16.2
8位 ピザーラ 537 533 -0.7
9位 銀だこ 490 495 +1.0
10位 キッチンオリジン 367 381 +3.8

居酒屋・バー

↓7.1% 増加幅は小さめ、減少幅は大きめ


居酒屋・バー全体の店舗数推移(2023年1月~2024年1月)をみると、前月から減少した月が11カ月とほとんどを占めたため、1月の前年同月比で 7.1%減、数にすると522店の大きな減少となりました。

上位10チェーンの店舗数を前年同月比でみると、増加率が比較的高いのは「職人握り寿司居酒屋 や台ずし(7.0%増)」と「ダンダダン酒場(7.1%増)」。ランキング1位「鳥貴族(2.1%増)」と 5位「串カツ田中(2.9%増)は、手堅く店舗を増やしています。
一方、減少チェーンの中では、「魚民(22.0%減)」と「目利きの銀次(15.9%減)」の減少が目立っています。

また、11~30位の店舗数をみると、20チェーン中 16チェーンで前年同月から減少しており、減少率 20~30%台と大きく落ち込んだチェーンも複数みられます。2023年は 順調に人流が回復した年とみられていますが、居酒屋業界では、一部を除いて厳しい状況が続いているようです。


居酒屋・バー 店舗数推移

業種における店舗数の増減率

順位 業種 2023年1月 2024年1月 増減率(%)
- 居酒屋・バー 7,350 6,828 -7.1

チェーン店別 店舗数ランキング

順位 チェーン名 2023年1月 2024年1月 増減率(%)
1位 鳥貴族 624 637 +2.1
2位 やきとり大吉 512 494 -3.5
3位 魚民 432 337 -22.0
4位 職人握り寿司居酒屋 や台ずし 299 320 +7.0
5位 串カツ田中 309 318 +2.9
6位 八剣伝 233 210 -9.9
7位 養老乃瀧 220 201 -8.6
8位 目利きの銀次 233 196 -15.9
9位 くいもの屋わん 179 177 -1.1
10位 ダンダダン酒場 127 136 +7.1

カフェ・喫茶

↑0.5% 大手チェーンで増勢 「漫画喫茶・ネットカフェ」は減少


カフェ・喫茶チェーン全体の店舗数推移をみると、2023年5月までは前月比で減少傾向が続き、6月以降は 横ばい か 増加傾向となっています。この結果、2024年1月の店舗数は 1年前と比べ 0.5%の微増(45店舗増)となりました。
カフェ・喫茶は 202120222023年版 を通して店舗数がほぼ横ばいに推移しており、今回・2024年版は 全体の増加率にわずかながらも好転の兆しがみえています。

業種(ジャンル)別にみると、数が圧倒的に多い「カフェ・喫茶」は若干増加したものの、「漫画喫茶・ネットカフェ(6.0%減)」が やや全体の足を引っ張る形となっています。

上位10チェーンの動向を前年同月比でみると、ランキング1位の「Starbucks Coffee(6.1%増)」が最も増加しており、3・4位の「珈琲所 コメダ珈琲店(3.2%増)」 「タリーズコーヒー(2.6%増)」も 順調に店舗数を伸ばしています。2位「ドトールコーヒーショップ」は、0.9%の微減となっています。
一方、5位以降は若干減のチェーンが多く、その中で「サンマルクカフェ」の12.6%減が目立っています。


カフェ・喫茶 店舗数推移

業種別 店舗数ランキング

順位 業種 2023年1月 2024年1月 増減率(%)
1位 カフェ・喫茶 7,989 8,083 +1.2
2位 漫画喫茶・ネットカフェ 810 761 -6.0
- 合計 8,799 8,844 +0.5

チェーン店別 店舗数ランキング

順位 チェーン名 2023年1月 2024年1月 増減率(%)
1位 Starbucks Coffee 1,784 1,892 +6.1
2位 ドトールコーヒーショップ 1,046 1,037 -0.9
3位 珈琲所 コメダ珈琲店 924 954 +3.2
4位 タリーズコーヒー 757 777 +2.6
5位 快活CLUB 502 489 -2.6
6位 サンマルクカフェ 333 291 -12.6
7位 星乃珈琲店 287 280 -2.4
8位 珈琲館 208 208 0
9位 PRONTO 179 178 -0.6
10位 CAFE de CRIE 182 177 -2.7

スイーツ・お菓子

↑2.0% 2021~2024年通して 少しずつ増加傾向続く


スイーツ・お菓子全体の店舗数推移(2023年1月~2024年1月)をみると、前月よりマイナスとなった月は ふた月のみで、あとは 増加 または プラスマイナスゼロとなっています。この結果、1月の前年同月比で 2.0%増(104店舗増)となりました。「スイーツ・お菓子」は、少しずつながら 4年連続(2021~2024年)で増加傾向を示しています。

上位10チェーンの店舗数を前年同月比でみると、5チェーンで増加。中でも「シャトレーゼ(13.7%増)」の増加率が飛びぬけており、2023年版のランキング5位から3位に浮上しました。
一方、減少が3チェーンあるものの、減少幅は最大でも 3.5%減程度に止まっています。

ちなみに 11~20位をみると、チェーン毎に増減の幅が大きく出ています。「マネケン(11.6%増)」「モンシェール(14.3%増)」と2ケタ増のチェーンがある一方、「デザート王国」「モミアンドトイズ」「ア・ラ・カンパーニュ」「亀屋万年堂」「フロレスタ」は 2ケタ減となっています。


スイーツ・お菓子 店舗数推移

業種における店舗数の増減率

順位 業種 2023年1月 2024年1月 増減率(%)
- スイーツ・お菓子 5,174 5,278 +2.0

チェーン店別 店舗数ランキング

順位 チェーン名 2023年1月 2024年1月 増減率(%)
1位 サーティーワン 1,015 1,021 +0.6
2位 ミスタードーナツ 994 1,018 +2.4
3位 シャトレーゼ 700 796 +13.7
4位 銀座コージーコーナー 774 790 +2.1
5位 不二家 759 755 -0.5
6位 ディッパーダン 147 149 +1.4
7位 フロプレステージュ 115 115 0
8位 畑田本舗 57 55 -3.5
9位 ブルーシール 53 52 -1.9
10位 白十字 48 48 0

パン

↓2.6% 減少傾向も、躍進チェーンあり


パンチェーン全体の店舗数推移(2023年1月~2024年1月)をみると、前月比プラスマイナスゼロの月が比較的多く、2024年1月の店舗数は 1年前と比べ 2.6%減(30店舗減)となりました。

上位10チェーンの店舗数を前年同月比でみると、増加したのは3チェーン。このうち、「コンセルボ」の増加率が 22.2%増と突出しており、2023年版のランキング10位から6位にランクアップしています。
一方、減少したのは半数の5チェーンで、「ヴィ・ド・フランス(9.8%減)」「モンタボー(9.1%減)」が高めの減少率となっています。

11位以降の状況をみると、店舗減少チェーンが多い中で「浅野屋(42.9%増)」の伸び率が ひと際目立っています。


パン 店舗数推移

業種における店舗数の増減率

順位 業種 2023年1月 2024年1月 増減率(%)
- パン 1,171 1,141 -2.6

チェーン店別 店舗数ランキング

順位 チェーン名 2023年1月 2024年1月 増減率(%)
1位 リトルマーメイド 265 259 -2.3
2位 ドンク 154 154 0
3位 ヴィ・ド・フランス 164 148 -9.8
4位 ポンパドール 71 73 +2.8
5位 キムラヤ 71 72 +1.4
6位 コンセルボ 45 55 +22.2
7位 パンタジー 58 54 -6.9
8位 アンデルセン 52 52 0
9位 モンタボー 55 50 -9.1
10位 サンジェルマン 52 48 -7.7

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