【2023年版】飲食店チェーンの店舗数ランキング

2023年3月6日 | 業界・地域分析

飲食店

コロナ禍からの確かな回復傾向がみられる一方、原材料や人件費の高騰といった収益圧迫要因が深刻化する飲食店業界。
今回2023年版(2022年1月~2023年1月)では、当社のチェーン店データを元に、飲食チェーン店舗数の月別推移や業種別動向、チェーン別店舗数ランキングなど、過去の記事(2022年版2021年版)との比較も交えて振り返ります。


データの集計方法について

  • 集計元のチェーン店データは、チェーン店の公開情報を当社が調査・収集したものです。すべての飲食店を網羅したものではありません。また、実態とは異なる場合がありますのでご了承ください。
  • 2023年1月時点で、全国に10店舗以上展開しているチェーン店を集計の対象にしています。
  • 当社のチェーン店データ調査・収集は毎月を基本としていますが、隔月など定期収集のチェーンもあります。表・グラフの対象月に収集がなかったチェーンの場合、当月時点で最新のデータを記載しています。
  • 店舗数の増減率(%)は、2023年1月と2022年1月の対比で算出しています(小数点2位以下は四捨五入)。


飲食店業種を以下のように分類しています。クリックをすると各業種の店舗数ランキングに移動します。


1 ファミリーレストラン -
2 和食系 鍋・しゃぶしゃぶ、寿司、牛丼・丼物、とんかつ・かつ丼、てんぷら・天丼、そば、うどん
3 洋食系 創作料理・レストラン、カレー、ハンバーグ・ステーキ、パスタ・ピザ
4 ラーメン・餃子 -
5 焼肉 -
6 その他食事処 食堂・定食、エビ・カニ、食べ放題、韓国料理
7 ファストフード ハンバーガー、宅配ピザ、弁当・惣菜、たこ焼き・たい焼き、お好み焼き・もんじゃ焼き
※テイクアウトまたはデリバリーの比重が元々高い飲食店業種
8 居酒屋・バー -
9 カフェ・喫茶 カフェ・喫茶、漫画喫茶・ネットカフェ
10 スイーツ・お菓子 -
11 パン -

ファミリーレストラン

↓1.8% 上位4チェーンは揃って減少 増加チェーンも勢いが弱まる


2023年版(2022年1月~2023年1月)のファミリーレストランチェーン店舗数は、前月を下回る減少傾向が続いています。とはいえ月毎の減少数は少なめであるため、2023年1月と2022年1月の店舗数を比較した前年同月比では、1.8%と小幅の減少に止まっています。2022年版(3.1%減)に比べると減少幅は多少縮まっています。

店舗数ランキングを前年同月比でみると、1位「ガスト」から4位「ココス」までの上位チェーンが、揃って少しずつ減少している点が目に付きます。
一方、増加組の3チェーン(5位・バーミヤン、7位・ジョリーパスタ、9位・和食さと)も、全体に増加率は低め。2022年版と2021年版で高い伸び(5.3%増、10.5%増)をみせた「ジョリーパスタ」も、今回は2.0%増と減速しています。

因みに11~20位のファミリーレストランチェーンは、8チェーンが前年同月比マイナスで2チェーンがプラスマイナスゼロと、トップ10以上の減少傾向を示しています。特に12位「ビッグボーイ」と13位「ステーキガスト」が13~15%の大幅減となっています。


ファミリーレストラン 店舗数推移

業種における店舗数の増減率

順位 業種 2022年1月 2023年1月 増減率(%)
- ファミリーレストラン 6,698 6,579 -1.8

チェーン店別 店舗数ランキング

順位 チェーン名 2022年1月 2023年1月 増減率(%)
1位 ガスト 1,328 1,317 -0.8
2位 サイゼリヤ 1,081 1,073 -0.7
3位 ジョイフル 626 615 -1.8
4位 ココス 521 512 -1.7
5位 バーミヤン 348 355 +2.0
6位 デニーズ 326 320 -1.8
7位 ジョリーパスタ 300 306 +2.0
8位 ロイヤルホスト 218 218 0
9位 和食さと 206 209 +1.5
10位 ジョナサン 210 206 -1.9

和食系

↑0.5% 上位は増加チェーン目立つも、「寿司」にやや変調あり


和食系チェーン全体の推移をみると、2022年1~7月は前月を上回って推移したものの、8月以降に減少と増加を繰り返した結果、1年間では0.5%の微増となりました。

業種(ジャンル)別にみると、最も増加率が高いのは「とんかつ・かつ丼(4.5%増)」。当ジャンルで大きな動きがあったのは「松のや」で、前年同月比28.8%(63店)増の伸び率を示しています。
一方、2022・2021年版ともに約3.5%の増加率を維持していた「寿司」ジャンルは、今回はやや鈍化(2.0%増)しています。原因を探ってみると、右肩上がりに店舗が増えていた最大手「スシロー」が2022年12月に一気に34店減となっており、全体の増加率鈍化につながったものとみられます。

一方、ランキング上位チェーンの店舗数を前年同月比でみると、1位「すき家」と2位「吉野家」は横ばいに近い微増で、3位「松屋」が1.5%増の若干増となっています。5位「スシロー」は1.1%増と前年比プラスを維持しているものの、2022年版(9.8%増)の勢いはありません。6位「はま寿司(3.8%増)」と7位「くら寿司(6.0%増)」は2022年版並みの増加ペースを辛くもキープしている状況です。

因みに2022・2021年版で10位にランクインしていた「はなまるうどん」は11位に退き、替わって「丼丸」が浮上しました。


和食系チェーン 店舗数推移

業種別 店舗数ランキング

順位 業種 2022年1月 2023年1月 増減率(%)
1位 牛丼・丼物 4,828 4,858 +0.6
2位 寿司 4,234 4,320 +2.0
3位 うどん 2,304 2,259 -2.0
4位 とんかつ・かつ丼 1,796 1,876 +4.5
5位 鍋・しゃぶしゃぶ 1,295 1,244 -3.9
6位 そば 812 814 +0.2
7位 てんぷら・天丼 327 310 -5.2
- 合計 15,596 15,681 +0.5

チェーン店別 店舗数ランキング

順位 チェーン名 2022年1月 2023年1月 増減率(%)
1位 すき家 1,936 1,937 +0.1
2位 吉野家 1,185 1,188 +0.3
3位 松屋 977 992 +1.5
4位 丸亀製麺 833 824 -1.1
5位 スシロー 627 634 +1.1
6位 はま寿司 553 574 +3.8
7位 くら寿司 502 532 +6.0
8位 なか卯 463 461 -0.4
9位 かつや 435 450 +3.4
10位 丼丸 402 416 +3.5

洋食系

↓0.3% 1チェーンが牽引する形で「カレー」のみ前年比増


洋食系チェーン全体の推移をみると、2022年2~8月は少しづつ増加 または横ばいに推移したものの、9月以降の減少傾向が響いて1年間で0.3%の微減となりました。

業種(ジャンル)別にみると大きな増減の動きがなく、「カレー」のみ0.3%の微増で、その他のジャンル(ハンバーグ・ステーキ、パスタ・ピザ、創作料理・レストラン)は微減となっています。

ランキング上位10チェーンの動向をみると、1位「カレーハウス CoCo壱番屋(1.6%)」は若干減で、2位「ハンバーグレストラン びっくりドンキー(0.9%)」は若干増。3位「いきなり!ステーキ(8.8%減)」は最も大きな減少率となっていますが、2022・2021年版の減少幅からはだいぶ縮まっています。
一方、最も大きな伸び率をみせたのは8位「マイカリー食堂(23.3%増)」。329.2%増(2022年版)という急拡大の時期は過ぎたものとみられますが、まだまだ順調に店舗数を増やしています。


洋食系チェーン 店舗数推移

業種別 店舗数ランキング

順位 業種 2022年1月 2023年1月 増減率(%)
1位 カレー 1,670 1,675 +0.3
2位 ハンバーグ・ステーキ 1,411 1,405 -0.4
3位 パスタ・ピザ 810 801 -1.1
4位 創作料理・レストラン 380 376 -1.1
- 合計 4,271 4,257 -0.3

チェーン店別 店舗数ランキング

順位 チェーン名 2022年1月 2023年1月 増減率(%)
1位 カレーハウス CoCo壱番屋 1,238 1,218 -1.6
2位 ハンバーグレストラン びっくりドンキー 324 327 +0.9
3位 いきなり!ステーキ 227 207 -8.8
3位 洋麺屋五右衛門 207 207 0
5位 ペッパーランチ 170 181 +6.5
5位 鎌倉パスタ 188 181 -3.7
7位 ブロンコビリー 129 133 +3.1
8位 マイカリー食堂 103 127 +23.3
9位 ステーキ宮 124 123 -0.8
10位 テン.フォー 86 86 0

ラーメン・餃子

↓0.2% 減少目立つトップ5 増加幅も低下傾向


ラーメン・餃子チェーン全体の店舗数推移をみると、2022年2月に47店減と大きく減少し、その後の10カ月でだいぶ戻したものの、1年間では0.2%の微減となりました。前回2022年版は「0.2%の微増」で、今回は「0.2%の微減」と、増減ラインを挟んで微妙に変化しています。

ランキングトップ5を前年同月比でみると、3位「日高屋」がプラスマイナスゼロで、それ以外の4チェーンはすべて減少しています。最も減少幅が大きいのは4位「幸楽苑」の5.3%減で、1位「餃子の王将」は0.5%の微減となっています。 最も増加率が高いのは10位「丸源ラーメン(6.3%増)」ですが、2022年版の12.9%増に比べれば、だいぶ落ち着いています。

因みに、11~20位の増加チェーンは10位以内よりも全体的に増加幅が大きく、14位「魁力屋(16.3%増)」や「町田商店(8.3%増)」などのチェーンが目立っています。


ラーメン・餃子チェーン 店舗数推移

業種における店舗数の増減率

順位 業種 2022年1月 2023年1月 増減率(%)
- ラーメン・餃子 7,417 7,404 -0.2

チェーン店別件数ランキング

順位 チェーン名 2022年1月 2023年1月 増減率(%)
1位 餃子の王将 734 730 -0.5
2位 リンガーハット 594 575 -3.2
3位 日高屋 404 404 0
4位 幸楽苑 412 390 -5.3
5位 大阪王将 362 350 -3.3
6位 Sugakiya 257 259 +0.8
7位 来来亭 246 249 +1.2
8位 天下一品 229 224 -2.2
9位 らあめん花月 198 198 0
10位 丸源ラーメン 175 186 +6.3

焼肉

↑1.9% 上位陣の減少目立つも、7~11位で急伸のチェーン続出


焼肉チェーン全体の店舗数推移をみると、2022年8月までは毎月順調に増加していたものの、9・10・11月に前月を下回っています。その結果、1年間で1.9%の若干増に止まりました。

ランキング上位チェーンの店舗数を前年同月比でみると、2位「焼肉きんぐ」のみ約7%増加しており、1位の「牛角」と3~6位(七輪焼肉安安、安楽亭、牛繁、あみやき亭)は、軒並み2~4.5%の減少となっています。
一方、7位以降は高い増加率が目立ち、「ときわ亭」の41.7%増を筆頭に、「焼肉ライク(29.6%増)」「大阪焼肉・ホルモン ふたご(11.3%増)」と2ケタの伸びをみせています。また、ランク外・11位の「熟成焼肉いちばん」も43.4%増と急伸し、10位圏内が視野に入るところまできています。


焼肉チェーン 店舗数推移

業種における店舗数の増減率

順位 業種 2022年1月 2023年1月 増減率(%)
- 焼肉 2,876 2,932 +1.9

チェーン店別 店舗数ランキング

順位 チェーン名 2022年1月 2023年1月 増減率(%)
1位 牛角 596 583 -2.2
2位 焼肉きんぐ 277 296 +6.9
3位 七輪焼肉安安 181 175 -3.3
4位 安楽亭 166 159 -4.2
5位 牛繁 156 153 -1.9
6位 あみやき亭 110 105 -4.5
7位 ときわ亭 72 102 +41.7
8位 焼肉ライク 71 92 +29.6
9位 ワンカルビ 89 89 0
10位 大阪焼肉・ホルモン ふたご 71 79 +11.3

その他食事処

↓4.5% 毎月前月を下回って減少 急失速のチェーンも


その他食事処全体の1年間の店舗数推移をみると、プラスマイナスゼロの月(2022年10月)を除いて毎月減少し続けています。その結果、1年前と比べ4.5%減となりました。

業種(ジャンル)別にみると、最も店舗数が多い「食堂・定食」の減少率(5.0%)が最も高く、「食べ放題」が4.7%減、「エビ・カニ料理」も2.5%減と減少しています。全体の数が少ない「韓国料理」のみ、13.5%増(7店舗増)となっています。

上位10チェーンの店舗数を前年同月比でみると、7チェーンでマイナス、2チェーンがプラスマイナスゼロ、プラスは「からやま(7.7%増)」のみとなっています。また、2022・2021年版に急伸した10位「から揚げの天才」は今回44.4%減となり、店舗数も108店から60店に急減している点が目立っています。


その他食事処 店舗数推移

業種別 店舗数ランキング

順位 業種 2022年1月 2023年1月 増減率(%)
1位 食堂・定食 2,219 2,108 -5.0
2位 食べ放題 214 204 -4.7
3位 エビ・カニ料理 119 116 -2.5
4位 韓国料理 52 59 +13.5
- 合計 2,604 2,487 -4.5

チェーン店別 店舗数ランキング

順位 チェーン名 2022年1月 2023年1月 増減率(%)
1位 やよい軒 373 365 -2.1
2位 大戸屋 313 306 -2.2
3位 まいどおおきに食堂 320 285 -10.9
4位 ごはんどき 284 280 -1.4
5位 からやま 117 126 +7.7
6位 串家物語 106 104 -1.9
7位 和食レストランとんでん 96 96 0
8位 すたみな太郎 80 73 -8.8
9位 利久 63 63 0
10位 から揚げの天才 108 60 -44.4

ファストフード

↑0.5% 「ピザ宅配」と「弁当・惣菜」の明暗が浮き彫りに


ファストフード全体の店舗数推移をみると、2022年6月と9月に前月を下回った以外はおおむね上昇線を描いています。その結果、1年間で0.5%の微増となりました。

業種(ジャンル)別にみると、「宅配ピザ」が5.0%と最も高い増加率を示していますが、2022年版の10.4%増に比べるとかなり減速した形になっています。最も店舗数が多い「ハンバーガー」は1.5%の若干増となっています。一方、減少しているのは「弁当・惣菜(1.7%減)」と「お好み焼き・もんじゃ焼き(4.5%減)」です。

上位10チェーンの店舗数を前年同月比でみると、7チェーンでプラスとなっており、中でも「ピザハット(9.5%増)」「ドミノピザ(8.9%増)」の宅配ピザ勢が増加率で抜け出ています。これに対し、減少率では弁当勢(ほっかほっか亭、本家かまどや)がやや高めになっています。2021年版から今回(2023年版)までおおむね同様の傾向が続いており、「ピザ宅配」と「弁当・惣菜」ジャンル間の明暗が浮き彫りとなっています。「弁当・惣菜」業界としては、2022年もまだまだ低調だった地域の行事やイベント需要など、本格的な回復に期待したいところです。


ファストフード 店舗数推移

業種別 店舗数ランキング

順位 業種 2022年1月 2023年1月 増減率(%)
1位 ハンバーガー 6,328 6,420 +1.5
2位 弁当・惣菜 5,297 5,209 -1.7
3位 宅配ピザ 2,382 2,502 +5.0
4位 お好み焼き・もんじゃ焼き 962 919 -4.5
5位 たこ焼き・たい焼き 690 691 +0.1
- 合計 15,659 15,741 +0.5

チェーン店別 店舗数ランキング

順位 チェーン名 2022年1月 2023年1月 増減率(%)
1位 マクドナルド 2,934 2,959 +0.9
2位 ほっともっと 2,457 2,437 -0.8
3位 モスバーガー 1,252 1,268 +1.3
4位 ケンタッキーフライドチキン 1,153 1,189 +3.1
5位 ドミノピザ 875 953 +8.9
6位 ほっかほっか亭 843 800 -5.1
7位 ピザーラ 535 537 +0.4
8位 ピザハット 462 506 +9.5
9位 銀だこ 485 490 +1.0
10位 本家かまどや 425 406 -4.5

居酒屋・バー

↓6.6% 厳しい中にも明るい兆しが・・・


居酒屋・バー全体の店舗数推移をみると、多い月で82店減、少ない月でも17店減と、平均44店のペースで減少し続けています。結果、年間で6.6%減となりました。2021年版の13.0%減からは回復していますが、2022年版(5.9%減)と比べるとやや減少率が広がっています。

上位10チェーンの店舗数を前年同月比でみると、増加しているのは4チェーンで、6位「目利きの銀次」の増加率が32.4%(57店増)と飛びぬけています。2022・2021年版で8~9%の高い増加率をみせていた「職人握り寿司居酒屋 や台ずし」は、6.0%と幅は若干縮まったものの、依然増勢を維持しています。
一方、減少チェーンは6チェーンで、比較的業歴の長い居酒屋チェーンが多くみられます。中でも3位「魚民」や10位「庄や」は2ケタ台の大幅減となっています。
もっとも、増加が著しい「目利きの銀次」は「魚民」と運営会社が同じであるため、会社内で業態戦略の見直しが進んでいる状況も垣間見えます。

減少チェーンの数が8チェーンと大半に及んだ2022・2021年版に比べると、2023年版は行動制限解除による客足回復の跡がみられます。とはいえ、まだ企業の宴会需要が戻らないこともあり、ほかの業態に比べると増減の幅が大きく、チェーン毎の明暗もくっきりと表れています。


居酒屋・バー 店舗数推移

業種における店舗数の増減率

順位 業種 2022年1月 2023年1月 増減率(%)
- 居酒屋・バー 7,973 7,447 -6.6

チェーン店別 店舗数ランキング

順位 チェーン名 2022年1月 2023年1月 増減率(%)
1位 鳥貴族 616 624 +1.3
2位 やきとり大吉 524 512 -2.3
3位 魚民 492 432 -12.2
4位 串カツ田中 303 309 +2.0
5位 職人握り寿司居酒屋 や台ずし 282 299 +6.0
6位 八剣伝 246 233 -5.3
6位 目利きの銀次 176 233 +32.4
8位 養老乃瀧 239 220 -7.9
9位 くいもの屋わん 183 179 -2.2
10位 庄や 186 146 -21.5

カフェ・喫茶

↓0.1% 減少傾向が強まった前回(2022年版)の状況続く


カフェ・喫茶チェーン全体の店舗数推移をみると、前月より減少した月が9カ月と大半に及んでいるものの、2022年5月と10月に計34店舗とまとまって増加したことで、1年間ではほぼ横ばいに収まりました。

業種(ジャンル)別にみると、「カフェ・喫茶」は0.6%と微増しており、「漫画喫茶・ネットカフェ」は6.3%のマイナスとなっています。両ジャンルとも2022年版と同水準の増減率を示しています。

上位10チェーンの動向を前年同月比でみると、1位「Starbucks Coffee(5.2%増)」は2022・2021年版と同様のペースで堅実に店舗数を増やしています。2位「ドトールコーヒーショップ」も2022・2021年版と同様に、年1~2%の若干減ペースを続けています。
そのほか「珈琲所 コメダ珈琲店」「タリーズコーヒー」「星乃珈琲店」が少しずつながら増えています。また、減少した5チェーンのうち、6位「サンマルクカフェ」、10位「PRONTO」の減少率が比較的高めとなっています。


カフェ・喫茶 店舗数推移

業種別 店舗数ランキング

順位 業種 2022年1月 2023年1月 増減率(%)
1位 カフェ・喫茶 7,883 7,931 +0.6
2位 漫画喫茶・ネットカフェ 876 821 -6.3
- 合計 8,759 8,752 -0.1

チェーン店別 店舗数ランキング

順位 チェーン名 2022年1月 2023年1月 増減率(%)
1位 Starbucks Coffee 1,696 1,784 +5.2
2位 ドトールコーヒーショップ 1,069 1,046 -2.2
3位 珈琲所 コメダ珈琲店 911 924 +1.4
4位 タリーズコーヒー 753 757 +0.5
5位 快活CLUB 511 502 -1.8
6位 サンマルクカフェ 360 333 -7.5
7位 星乃珈琲店 285 287 +0.7
8位 珈琲館 213 208 -2.3
9位 CAFE de CRIE 182 182 0
10位 PRONTO 188 179 -4.8

スイーツ・お菓子

↑2.8% 上昇線描いて増加 目立つランク外チェーンの急伸


スイーツ・お菓子全体の店舗数推移をみると、ほとんどの月で前月を上回って推移した結果、1年で2.8%の増加となりました。右肩上がりとまではいかないものの、今回の集計業種中で最もきれいな上昇線を描いて推移しています。

ランキング上位チェーンの店舗数を前年同月比でみると、トップ5は増加チェーンが多く、特に5位「シャトレーゼ」は14.0%の大幅増で目立っています。一方、6~10位はマイナスチェーンが多いものの、9位「ブルーシール」が35.9%増(14店増)と突出した伸びをみせ、圏外からのトップ10入りを果たしています。

因みに11~20位をみると、16位「亀屋万年堂」や18位「モンシェール」、19位「シナボン」といった下位チェーンが、1年間で20店前後の店舗規模から30店近くへと勢いづいています。


スイーツ・お菓子 店舗数推移

業種における店舗数の増減率

順位 業種 2022年1月 2023年1月 増減率(%)
- スイーツ・お菓子 5,000 5,141 +2.8

チェーン店別 店舗数ランキング

順位 チェーン名 2022年1月 2023年1月 増減率(%)
1位 サーティーワン 1,009 1,015 +0.6
2位 ミスタードーナツ 980 994 +1.4
3位 銀座コージーコーナー 733 774 +5.6
4位 不二家 782 759 -2.9
5位 シャトレーゼ 614 700 +14.0
6位 ディッパーダン 150 147 -2.0
7位 フロプレステージュ 120 115 -4.2
8位 畑田本舗 58 57 -1.7
9位 ブルーシール 39 53 +35.9
10位 デザート王国 56 50 -10.7

パン

↓0.4% 3年連続の「微減」


パンチェーン全体の店舗数推移をみると、2022年2月と4月に計24店減少したものの、後半横ばいまたは少しづつ増加しながら推移したことにより、1年間では0.4%の微減となりました。2021年版の0.9%減、2022年版1.0%減、今回0.4%減と、僅かずつながらパンチェーンの数は減少を辿っています。

上位チェーンの店舗数を前年同月比でみると、1位「リトルマーメイド」はプラスマイナスゼロの同数となり、2位「ヴィ・ド・フランス」は3.0%減。3位「ドンク(10.8%増)」は最も高い増加率で勢いが際立っています。また、8位「サンジェルマン(8.3%増)」も、2022年版、今回、と上昇しています。
一方、減少率で目立つのは7位「モンタボー」のみで、その他のチェーンは店舗数にすると1~4店程度の減少に止まっています。


パンチェーン 店舗数推移

業種における店舗数の増減率

順位 業種 2022年1月 2023年1月 増減率(%)
- パン 1,176 1,171 -0.4

チェーン店別 店舗数ランキング

順位 チェーン名 2022年1月 2023年1月 増減率(%)
1位 リトルマーメイド 265 265 0
2位 ヴィ・ド・フランス 169 164 -3.0
3位 ドンク 139 154 +10.8
4位 ポンパドール 72 71 -1.4
4位 キムラヤ 69 71 +2.9
6位 パンタジー 62 58 -6.5
7位 モンタボー 65 55 -15.4
8位 サンジェルマン 48 52 +8.3
8位 アンデルセン 53 52 -1.9
10位 コンセルボ 45 45 0

本記事は当社のチェーン店舗データをもとに作成しています


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